先日人生で初のオペラ鑑賞に行ってきました。カルメンは初のオペラ鑑賞には、知ってる曲も多いし、ストーリー的にもわかりやすいのでということで、ご案内いただきました。
カルメンというと、今までなんとなくもっていたイメージでは、奔放で男たらしの悪女というイメージでしたが、オペラを観て、カルメンに対するイメージが変わりました。
このカルメンというオペラ、本当にビゼーの楽曲もさることながら、ストーリーが素晴らしい。観終わった後、気が付くとカルメンの本当の気持ちはどうだったんだろう?と考えてしまいます。カルメンに、自分の気持ちが寄り添って行ってしまうような魅力的な女性で描かれているのです。
すごく簡単にストーリーを説明してしまうと、まじめな男ホセに、遊びなれた女カルメンが、興味を持ち、誘惑します。ホセには素敵な婚約者ミカエラがいたのだけど、自分にない魅力を持ったカルメンに急速に惹かれていきます。けれど、少しずつ二人の歯車は、ずれてきてしまいます。そんなときに魅力的なスター闘牛士エスカミーリョがカルメンに近づきます。対照的にホセは嫉妬によって、カルメンを束縛しようとしますが、故郷から婚約者ミカエルがホセの母の危篤を知らせにきて、ホセはやむなく一時的に故郷に戻ります。
トランプ占いをするカルメン。私が死んだあと、彼も死ぬ。そんな占いの結果に悩まされているシーン。このシーンによって、カルメンはホセを愛していたのか!?その解釈を観客にゆだねているように私には感じられました。
カルメンの元に戻ったホセは、激しい嫉妬心から、ストカーと化します。
ここで、ストーカーに対していったいどういう対策をするのが一番いいのか、調べてみましたが、これをすれば絶対という対策方法はないようですね。。。警察の専門窓口もあるようですが、これでうまくいくケースは決して多くないよう。ただ、当人同士での解決は無理なので、必ず第三者に間に入ってもらってというのが、鉄則なようですが・・・。カルメンちゃんは、二人きりで話をつけるという、一番やってはいけない方法を選んでしまった。けれど、この行動こそが、ホセに対する最後の礼儀、愛情だったとも、私は思いました。結果、悲劇が起きてしまったのですが、、、。
ホセのカルメンを自分のものにしたい!!という自分勝手な欲望、これは果たして本当に愛なのでしょか。聖書的にいうと、愛は寛容で、親切で、人をねたまない。去年何年かぶりに結婚式出て、記憶が新しかったので。まあいろいろあるけれど、この手の欲望は愛情と混同されがちだけど、やっぱり違うよね。。。
初オペラ鑑賞非常に大満足でした。
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